無農薬でダニを撃退
ここ数年取り組んでいる、「チリカブリダニ」という「ダニ食いダニ」の散布をしました。
いちごについた害虫ダニは、葉の葉脈から汁を吸い取ってしまうので、いちごの実に栄養がいかなくなります。そのため、葉は枯れてしまい、おいしいいちごは実らないのです。この害虫ダニはとても小さく普段は目にすることは無いのですが、大量発生し、いちごへ害を及ぼした時に、動いているのがかろうじて目で見えるほどです。
害虫ダニの駆除は、以前は農薬に頼らざるを得ない状況だったのですが、この「チリカブリダニ」はその害虫ダニを食べてくれるのです。
ただ、全部の害虫ダニを食べてくれるわけではありませんが、苗床内で害虫ダニの大量発生を抑えてくれるので、いちごへの被害が出にくくなります。
この「チリカブリダニ」は、人工的に繁殖させたものを購入しますが、農薬より何倍も経費がかかります。
しかし、「お客様はもちろん、自分や自分の子どもたちが安心して食べられるいちご作りを!」と思うと必要な経費だと考えています。
それに、「チリカブリダニ」も害虫ダニと同じく生き物です。農薬を使うと「チリカブリダニ」も死んでしまうので、農薬を使っていない証拠とも言えます 😉
併せて、農薬を使わないと言うことは、いろいろな害虫たちを食べてくれるカマキリなど、いい虫たちも殺さないで済むので、土壌のいい循環を保つことができるという良い面もあります。